内容を要約すると、「Arms Deal(武器スキン実装)アップデート以降、fpsが出なくなった/落ち込むようになったのはCS:GOのHUDを描写しているScaleformUIが原因ではないか?」ということです。
ScaleformUIとはなにか?
ScaleformはAutodesk社がリリースしている、FlashでHUDなどをレンダリングするミドルウェアです。
公式HP→http://gameware.autodesk.com/scaleform
わかりやすい記事→http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=4498
公式HPの採用実績を見てもわかるように、『スーパーストリートファイター4』や『Crysis 2』『Mass Effect 2』『Starcraft 2』など国内外の様々な有名タイトルで採用されています。
スパ4の開発記事→http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=4999
なぜScaleformが問題になっているのか
では、なぜこのような世界中のゲームタイトルで採用されているScaleformが今回問題とされているのでしょうか?- Arms Dealアップデートに合わせてScaleformのバージョンが上がっていた
Arms Dealアップデートのリリースノートには、確かに
[UI]
-Upgraded Scaleform version to 4.2.
→Scaleformのバージョンを4.2にアップグレードした
-Improved memory management of Scaleform UI elements.
→ScaleformのUIエレメントのメモリーマネージメントを改良した
(訳筆者)
とあります。
もともと使用していたScaleformのバージョンは明らかにされていませんが、4.2のアップデートでは、ActionScript3のパフォーマンスや互換性の改善、モバイルでのレンダリングの向上、Windows8 Phoneのサポートなどが含まれています。 - Scaleformを採用しているTERAで報告されていた
TERAのフォーラムでこの問題について報告がなされており、そこでは、
- ゲーム内UIはGPUではなくCPUによってレンダリングされ、そのレンダリングによってCPUのリソースが独占されるためにボトルネックが生じる。
- このため、GPUの使用率が上がらず、ゲーム中で最も激しい瞬間であってもGPUの使用率が30~50%であり、画質等の設定の変更によるfpsの上下もあまりない
- しかし、ゲーム内コマンドでHUDの表示を消すと、fpsは二倍から三倍に跳ね上がり、GPUの使用率は70~100%に上がる
- HUDの表示を消すcl_drawhud “0”で環境によってはfpsが劇的に向上
以上は問題に対するユーザー側の解釈の一つにすぎず、確実なことはわかりません。
しかし、何らかの問題が生じており、それがユーザーの不利益につながっていることは明白であり、Valveには一刻も早い修正を行ってもらいたいものです。
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